美容師はブランディング術で予約が取れない人気美容師の手順と具体例

2024年11月4日

2024年11月5日

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向川 利果

　

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向川 利果

向川利果/元パリコレ美容師/美容トータルプロデューサー/トップブランディングプルデューサー/コンサルタント/デジタルマーケッター｜パリコレクション・東京コレクション等ナオミ.キャンベル・シンディ.クロフォード・ケイト.モスなどスーパーモデルを数多く担当。グローバルコングレス世界大会日本代表。国内外の豊富な実績や経験をもとに「売り上げ100万円」を目指している美容師やサロンにマーケティングをコンサルティング。異業種サロン系スーパーバイザーとして相談が後を絶たない。/テレ朝ワイドスクランブル・テレ朝サンデーステーション・読売テレビ・朝日出版社AERA解説

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美容師にとってブランディングは非常に大事。日本人美容師の52万人以上の中から指名してもらうには、あなた自身のブランド力を強化しましょう。

予約が取れない人気美容師は、このブランド力があり、お客様に困ることはなく自分のターゲットに自分の最も得意とする分野で利益を出すことができます。

予約が取れない人気美容師のブランディング術の手順は（1）あなたの「専門性」を明確にする（2）ターゲット顧客と理想的な顧客像を考える（3）コアバリューの設定（4）提供する「商品（サービス）」の定義（5）独自のイメージと一貫したブランドを作る（6）成功に向けたブランディング実行です。私の経験をもとに具体例をご紹介します。

パリコレ美容師の私が長いサロン経験と、美容師1000人ランキング1位受賞した私の実体験をもとに成功事例を解説します。テレビ朝日などメディアでは美容室倒産について解説し、クライアント実績では全店が過去最高の売上を達成しています。ぜひ参考にしてくださいね！

美容師のブランディング術

日本人の美容師人口は52万人。この競争の激しい中で、美容師として成功するためには、確立された「ブランディング」が必要不可欠です。

ブランド力のある美容師は、他のサロンと差別化を図ることができ、お客さまにとって魅力的なサービスに感じ迷いなく指名するでしょう。またブランド力があると新規指名集客ができるようになります。

そして新規指名で来店すると、そのまま何十年とリピートするようになります。ではどのように美容師のブランディングをするのか、私の経験をもとにご紹介します。

かくいう私も、集客に困り、指名されず、途方に暮れた経験があります。こうなると、「どんな人でも、どんな年齢でも、どんな悩みでもお任せください！」がキャッチフレーズになり「何でも屋さん」になってしまうんです。ますます悪循環で、お客様側からみると「その他大勢の美容師」として選ばれなくなっちゃうんですよね。。

予約が取れない人気美容師のブランディング術は（1）あなたの「専門性」を明確にする（2）ターゲット顧客と理想的な顧客像を考える（3）コアバリューの設定（4）提供する「商品（サービス）」の定義（5）独自のイメージと一貫したブランドを作る（6）成功に向けたブランディング実行、です。

（1）あなたの「専門性」を明確にする

サロン業界で成功するためには、「自分がどんな技術を得意としているのか」をはっきりさせることがとても大切ですよ。これは、ただの技術力を超えたものです。自分が一番情熱を持てるスタイルや得意な技術を特定することで、「あの美容師さんにお願いしたい」とお客様に選んでもらいやすくなります。

例えば、ヘアカラーが大好きで得意だと感じているなら、あなたの専門性として「カラー技術」に焦点を当てるのも良いですね。ブリーチやハイライトを使ったダイナミックな色変えが得意なら、それを強みにすることで「カラーが得意な美容師さん」として、口コミやSNSで評判が広がりやすくなります。

また、アップスタイルのセットが好きな方は、結婚式やイベントのシーズンに「ヘアセットの専門家」として公表すれば、「この美容師さんなら安心」とお客様から信頼を得やすくなりますよね。

たとえば、お客様から「こういう髪型にしたい」と言われたとき、自分の得意分野であれば、自信を持って提案やアレンジができます。そして、その仕上がりに満足してもらうことで、お客様は次回もまたあなたを指名してくれる可能性が高まります。

パリコレ美容師が伝授する高単価デザイン術は？
⇒美容師のデザイン力「売れるデザインはこう作れ」パリコレ美容師。

（2）ターゲット顧客と理想的な顧客像を考える

次に考えるべきは、どのようなお客様に向けたサービスを提供したいか、ということです。以下の質問を参考にして、自分に合ったターゲットを見極めましょう

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ターゲット顧客と理想的な顧客像を考えることの重要性

自分の得意分野がわかったら、次は「どんなお客様に来てほしいか」を考えることがとても大切です。これをしっかり考えると、自分のサロンやサービスが「どんな人にとって特別なのか」がはっきりしてきます。ターゲットを明確にすることで、より効果的に自分のサービスを知ってもらいやすくなるんですよ。

例えば、若い方に人気の「トレンドカラー」や「個性的なデザインカラー」が得意な場合、そのスタイルを好む20代～30代の方がメインターゲットになるかもしれませんね。InstagramやSNSでおしゃれなスタイル写真を投稿すると、自然に興味を持ってくれる人が増えます。

一方で、大人の女性向けに「ナチュラルで上品なカラー」を提供している場合、落ち着いたデザインを求める40代～50代の女性が理想的な顧客となるでしょう。その場合、宣伝や写真の雰囲気もナチュラルで上品なものを意識して発信すると、お客様に響きやすくなりますね。

また、競合サロンが少ないサービスを探すのも大切です。例えば、あなたの地域で「ヘッドスパ」や「髪質改善トリートメント」を専門的に行っているサロンが少ないなら、その分野を強みにすることで、他のサロンとは異なる魅力を感じてもらえます。

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⇒メニューは美容室で重要？やりたくなる人気メニューの作り方。

（3）コアバリューの設定

美容師としてのブランドには、根本的な「コアバリュー（価値観）」が必要です。

コアバリューが明確になると、お客様にとってもサービスの品質や理念が伝わりやすく、信頼を築く要素となります。

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⇒美容師が心がけることは2つ。これがプロの仕事と言われる極意。

コアバリューの設定がもたらす効果

美容師としての「コアバリュー」、つまり自分の大切にしたい価値観をはっきりさせることは、サロンに来てくれるお客様との信頼関係を築くためにとても重要です。これがしっかりしていると、お客様が「またお願いしたい」と思える接客やサービスを自然と提供できるようになりますよ。

たとえば「信頼関係」を大切にしたいと考えている場合、まずお客様としっかり対話し、どんな仕上がりを望んでいるか丁寧に聞く姿勢が大事です。お客様が髪型に迷っているときでも、親身になってアドバイスすることで、「この美容師さんなら安心して任せられる」と感じてもらいやすくなります。

「多様性の受容」も大切な価値観の一つです。例えば、年齢や性別、ヘアスタイルの好みに関わらず、どんなお客様にもオープンな姿勢で対応することが信頼につながります。「自分の個性を理解してくれる」と感じたお客様は、きっと何度も足を運んでくれるでしょう。

また「細部へのこだわり」をコアバリューとするなら、仕上がりの精度にこだわることが重要です。カットやカラーの際に一つひとつの細かい部分まで気を配り、最高の仕上がりを目指すことで、お客様に喜んでいただけます。例えば、カラーリングの際に色ムラが出ないように気をつけたり、カットの際にシルエットが美しく見えるよう調整するなど、小さなこだわりが差を生みます。

サロンの喜ばれるおもてなしは？
⇒美容室のおもてなしで嬉しかった心に残る感動。おもてなしの心得と具体例

（4）提供する「商品（サービス）」の定義

 提供する「商品（サービス）」の定義がもたらす効果

美容師としてのブランドを作るためには、自分が提供する「サービス」をしっかりと定義することが大切です。これがはっきりしていると、お客様が「ここに行けば、あのサービスが受けられる」と安心して選んでくれるようになります。

たとえば、あなたが「パーマ技術に自信がある」としましょう。その場合、「ナチュラルなゆるふわパーマ」や「ボリューム感を出すパーマ」など、得意なスタイルを中心にサービスを組み立ててみると良いですね。また、パーマが得意と伝われば、パーマスタイルを希望するお客様が集まりやすくなりますし、「このサロンはパーマの仕上がりがすごくいいらしい」と評判が広がりやすくなるでしょう。

また、カラーが得意であれば、例えば「透明感のあるハイトーンカラー」や「自然なグラデーションカラー」など、具体的なスタイルを打ち出すことで、「ここなら理想のカラーが叶う」と思ってもらえます。特に、流行のカラーや個性的なスタイルが得意なら、その点を明確にすることで、「今どきのカラーに挑戦したい」というお客様に刺さりますよ。

そして、最新のヘアスタイリングを提供できることも強みになります。新しいトレンドや技術を学び、それをメニューに取り入れると、「常に新しいスタイルを提供してくれるサロン」として、おしゃれに敏感なお客様に注目してもらいやすくなります。

美容師の感性の磨き方は？
⇒美容師の感性を磨く5つの方法で売れるヘアデザインを作ろう！

（5）独自のイメージと一貫したブランドを作る

美容師として「他にはない自分らしさ」をお客様に感じてもらうためには、まず「統一されたブランドイメージ」を作ることが大切です。これがしっかりしていると、あなたのサロンに行けばどんな雰囲気やサービスが受けられるのか、お客様が一目でわかるようになります。

たとえば、あなたが明るく元気な接客を心がけているなら、ビビッドな色彩を使ったロゴやウェブサイトを作ることで、その明るさを視覚的にも伝えることができます。お店のデザインやインテリアにも同じ色や雰囲気を取り入れると、サロン全体が一貫した印象にまとまり、お客様に「このサロンはいつも元気をくれる場所」と思ってもらえるでしょう。

一方で、落ち着いた雰囲気が特徴であれば、柔らかい色合いやナチュラルなデザインを使うと良いですね。接客の際にも、ゆったりとした話し方やリラックスできる空間作りを意識することで、忙しい日常から離れてくつろぎたいお客様に「ここでならリラックスできそう」と感じてもらいやすくなります。

さらに、SNSやホームページの文章も、お店の雰囲気に合わせて統一すると効果的です。例えば、楽しい雰囲気を伝えたいなら、明るい言葉を使って投稿することで、その楽しさが自然に伝わりますし、リラックスを重視する場合は穏やかで丁寧な表現を意識すると、より深くお客様に響きます。

本当は誰にも教えたくない指名が増える秘伝の方法についてはこちらで解説しています。

（6）成功に向けたブランディング実行のポイント

では実際に人気美容師になるためのブランディング実行の具体例を紹介します。

人気美容師になるには？
⇒なぜ人気美容師は指名が多いの？これが理由と共通点。

美容師のブランディング具体例

美容師や美容室のブランディングは集客に直結します。

（1）ロゴ

お客様に覚えてもらいやすいロゴは、ブランド認知度向上のために必須です。たとえば大胆で個性的なスタイリストには、赤や黒などの色を使った力強いデザインが合うかもしれませんね。

（2）名刺

サロンのイメージと合った名刺は、再訪を促すためのツールとしても効果的です。カラーやフォントなど、他のブランド要素と統一感を持たせると、印象に残りやすくなりますよ。

指名が増える名刺の作成方法や渡し方は？
⇒美容師の名刺の渡し方でライバルに差をつける！

（3）キャッチフレーズ

サービスの特徴を簡潔に表現したキャッチフレーズを持つことで、他の美容師とは異なる自分らしさを表現できますよ。例えば「ヘアアートの魔術師」や「カールの達人」といったようなユニークな表現は、お客様に覚えてもらいやすいです。

美容師のキャッチコピーの作り方は？
⇒美容師のスタイリストのキャッチコピーは？指名が増える作り方。

（4）ホームページ

お客様に信頼感と安心感を与えるためには、プロフェッショナルなホームページが欠かせません。以下の要素を取り入れることで、強いブランドイメージを打ち出せます。

美容室のホームページに新規集客するコツは？
⇒美容室はホームページで集客できるの？新規集客のポイント3つ。

（5）SNS

インスタグラムやフェイスブックは、視覚的な効果に優れ、サロンの魅力を発信する場として最適ですよね。ヘアケアのアドバイスをシェアしたり、割引情報を掲載することで、お客様とのつながりを深めていきましょう。また、投稿する際には一貫したカラーやトーンを意識することで、プロフェッショナルな印象を与えることができます。

SNSの投稿は見た目が統一されていると、よりプロフェッショナルな印象を与えます。たとえば、投稿ごとにサロンのテーマカラーを使ったり、明るい雰囲気を出したいなら爽やかなトーンで統一することで、サロンのイメージが一貫して伝わります。

投稿を見ただけで「このサロンはどんな雰囲気なのか」がわかると、お客様が自然に親しみやすさを感じてくれるようになります。

インスタグラムで美容師が新規指名できるコツは？
⇒美容師のインスタのフォロワー増やす！新規で指名される投稿。

まとめ・・・美容師はブランディング術で予約が取れない人気美容師の手順と具体例

いかがでしたか？美容師の新規集客やリピートアップにも絶対必要な「美容師のブランディング術」をぜひ参考にしてやってみてくださいね！

美容師のブランディング術の具体例

1. あなたの「専門性」を明確にする
2. ターゲット顧客と理想的な顧客像を考える
3. コアバリューの設定
4. 提供する「商品（サービス）」の定義
5. 独自のイメージと一貫したブランドを作る
6. 成功に向けたブランディング実行のポイント