【2023年】美容室の動向は?回復の兆しと乗り越えるべき課題
2023年の美容室の最新の動向は、「厳しい状況はあるものの持ち直しの動きがみられる」という景況の最新データが出ました。(2023年4月27日日本政策金融公庫)
2023年最新の美容室の動向は、売上判断DIでは2023年1〜3月は-33.8ポイント、2023年4〜6月期(見通し)の売り上げは-13.3ポイントで20.5ポイントの見通し。
美容業の経営上の問題点では、1位「客数の減少64%」、2位「値上げ困難30%」、3位「客単価の低下26%」、となっています。
美容室経営の改善案は、美容所はコロナ禍でも前年度から2.5%増え11年連続で増加していることから、少子高齢化が加速する今後も「新規客の獲得と固定客の安定化」が課題と言えるでしょう。
今日は2023年4月に発表された日本政策金融公庫の最新のデータをもとにグラフ化し、美容業の動向について書いていきます。
【最新値上げ】美容室の値上げに迷ったらこちら
⇒値上げラッシュはなぜ?美容業「据え置き82%」客離れが怖いと足踏み。
目次
2023年美容業の動向は?
このたび2023年4月27日に日本政策金融公庫が生活衛生関係の景気動向の調査結果を発表(美容業は467企業)しました。2023年美容業の最新の動向は、「厳しい状況はあるものの持ち直しの動きがみられる」という景況の最新データが出ました。
一番気になる美容業の売上は、前回(2022年10〜12月期)の売上DIは-22.3でしたが、今回(2023年1〜3月)は-23.9ポイントと1.6ポイント上昇しています。また来期(2023年4〜6月期)の見通しは-10.6ポイントで上昇し13.3ポイントになっています。
2023年の美容業の動向と売上
- 持ち直しの動きがみられる
- 前回(2022年10〜12月期)売上DI-22.3
- 今回(2023年1〜3月)売上DI-23.9で1.6ポイント上昇
- 来期(2023年4〜6月期)見通し売上DI-13.3で10.6ポイント上昇
2022年よりは上がってきていますね
RIKA
年商についてこちら
⇒危ない!美容室の平均客数と平均単価で経営困難な平均年商がわかる。
2023年美容業の景気は?
2023年1月〜3月の傾向は、美容業467企業のみ抜粋しています。
※DI(業況判断指数)=日銀短観で発表される景気指数(景気が良いと感じている企業から景気が悪いと感じている企業を引いた割合を示すもの)
ここでは(1)業況判断(2)売上、(3)採算、(4)利用客数、(5)客単価、(6)経営上の問題について書いていきます。参考にしてください。
(1)景気の動向 について
(1)業況判断DI
2023年1〜3月は−33.8ポイントで、2023年4〜6月の見通しは-11.0ポイントで22.8ポイント上昇
図表2 業種別 業況判断DIの推移
引用元:日本政策金融公庫
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(2)売上について
(2)売上DI
来期は10.6ポイント上昇し、-13.3となる見通し
2023年1〜3月(今期) -23.9ポイント 2023年4〜6月期(見通し)-13.3ポイント
図表5 業種別 売上DIの推移
引用元:日本政策金融公庫
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(3)採算について
(3)採算DI
2023年1~3月期-18.8ポイント
図表8 業種別 採算DIの推移
引用元:日本政策金融公庫
アシスタントの生産性アップ法
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美容室の店販率についてはこちらを参考にしてみてくださいね。
⇒サロンの店販率の平均は?5%以下は顧客満足度が低い黄色信号。
(4)利用客数について
(4)利用客数DI
2023年1~3月期-37.8ポイント
図表11 業種別 利用客数DIの推移
引用元:日本政策金融公庫
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(5)客単価について
(5)客単価DI
2023年1〜3月期-11.0ポイント
図表14業種別 客単価DIの推移
引用元:日本政策金融公庫
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(6)主な経営上の問題点
(6)業種別 主な経営上の問題点について
1位は「客数の減少64%」、2位は「値上げ困難30.1%」(仕入れ価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難)、3位は「客単価の低下26%」、4位は「求人難14%」(従業員の確保難)、5位は「老朽化13%」(店舗施設の狭隘・老朽化)です。
主な経営上の問題点 | % |
1位 顧客数の減少 | 64.3 |
2位 仕入れ価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難 | 30.1 |
3位 客単価の低下 | 26.7 |
4位 従業員の確保難 | 14.2 |
5位 店舗施設の狭隘・老朽化 | 13.1 |
6位 特に問題なし | 7.3 |
7位 その他 | 5.2 |
8位 後継者不足 | 3.2 |
9位 事業資金借入難 | 2.8 |
図表24 業種別 主な経営上の問題点(2023年1〜3月)
引用元:日本政策金融公庫
※わかりやすいようにグラフ化しています。
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美容室の値上げは困難?その理由は?
今回の2023年の経営上の問題点を見ると、「仕入れ価格・人件費等の上昇を価格に転嫁困難30%」が2位にあがっています。日本全体の値上げラッシュから、光熱費や材料費、人件費の高騰があるものの、価格に転嫁することが困難となっています。
つまり「値上げしたいけどできない状態」、ということで悩んでいる美容室オーナーが多いということ。
今期の悪化の判断理由としては「原材料費や光熱費の相次ぐ高騰で負担が大きくなっているが、客足が遠のくことを恐れて、メニュー価格に転嫁できない。(神奈川県)」
また来期の悪化の判断理由として「仕入れ価格や光熱費等の高騰が続いている。また、お客さまも家計費の負担が増え、外出頻度が少なくなることが予想される(佐賀県)」
美容室の悪化の判断理由
- 光熱費や材料費、人件費の高騰
- 値上げが難しい
- お客さまの家計費負担増加
2022年の調査では、「美容室の価格変更は据え置きが8割」と出ていますので、光熱費や材料費の高騰で収益は圧迫しているものの足踏み状態である、ということでしょう。
RIKA
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美容室の経営が好転の兆し?
全国の美容室経営者の経営上のプラスの要因にはコロナ収束があり「客足が戻り、売り上げが増加した」「入国規制が緩和されることからインバウンド需要も増える」などが挙がっています。
美容室好転の要因
- コロナ収束
- 客足が戻り、売り上げが増加した
- 入国規制緩和でインバウンド需要増加
美容室は人の行動が大きく影響するビジネス。客足が戻ってきたという声が多くなりましたね^^
RIKA
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2023年美容業の事業持続可能にする改善案
今回のデータには売上減少の理由として「客数の減少」や「客単価の低下」が挙げられていますが、以前から続いており少子高齢化が進み「客数の減少」はより一層進むでしょう。
令和3年厚生労働省の発表では、2021年度の美容所は26万4223施設で、コロナ禍でも前年度から2.5%増え11年連続で増加しています。今後はますます美容室のブランディングや技術やサービス、価格等の差別化が重要になり、淘汰が進むことでしょう。
事業持続可能にする改善案は「新規獲得」と「固定客」を増やしていくことは必須となります。
顧客を安定させるためには、「新規獲得」や固定客を囲い込みする「リピートアップ」は、一層重要になりマーケティングを必要とするでしょう。
2023年美容室の改善案
- ブランディングと差別化が重要
- 「新規獲得」と「固定客」を増やす
- 固定客の囲い込み「リピートアップ」
オーナー自らマーケティングを学びマーケッターとなることはもはや必然でしょう。
RIKA
顧客の囲い込み方法
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リピートアップの解決策
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まとめ・・・【2023年】美容室の動向は?回復の兆しと乗り越えるべき課題
いかがでしたか?コロナが収束したものの、社会全体の値上げラッシュによる光熱費や材料費の価格高騰で収益はなかなか厳しい状況ですね。
2023年の美容業の動向と売上
- 持ち直しの動きがみられる
- 前回(2022年10〜12月期)売上DI-22.3
- 今回(2023年1〜3月)売上DI-23.9で1.6ポイント上昇
- 来期(2023年4〜6月期)見通し売上DI-13.3で10.6ポイント上昇
美容室の経営上の問題点
1位「客数の減少64%」
2位「値上げ困難30.1%」
3位「客単価の低下26%」
4位「求人難14%」
5位「老朽化13%」
美容室の悪化の判断理由
- 光熱費や材料費、人件費の高騰
- 値上げが難しい
- お客さまの家計費負担増加
美容室好転の要因
- コロナ収束
- 客足が戻り、売り上げが増加した
- 入国規制緩和でインバウンド需要増加
2023年美容室の改善案
- ブランディングと差別化が重要
- 「新規獲得」と「固定客」を増やす
- 固定客の囲い込み「リピートアップ」
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RIKA
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