美容室は値上げで失客が怖い？6つの万全な対策で失客を防ぐ！

2023年10月24日

2023年11月11日

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向川 利果

　

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向川 利果

向川利果/元パリコレ美容師/美容トータルプロデューサー/トップブランディングプルデューサー/コンサルタント/デジタルマーケッター｜パリコレクション・東京コレクション等ナオミ.キャンベル・シンディ.クロフォード・ケイト.モスなどスーパーモデルを数多く担当。グローバルコングレス世界大会日本代表。国内外の豊富な実績や経験をもとに「売り上げ100万円」を目指している美容師やサロンにマーケティングをコンサルティング。異業種サロン系スーパーバイザーとして相談が後を絶たない。/テレ朝ワイドスクランブル・テレ朝サンデーステーション・読売テレビ・朝日出版社AERA解説

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美容室は値上げで失客が怖い、足踏みしている、とよく相談されます。美容室の値上げのタイミングは、消費税などのタイミングや、材料費の高騰でやむを得ない場合、顧客層を変えブランディングする時、指名料などでしょうか。

美容室の値上げで失客が怖い？この6つの万全対策（1）カスタマイズされたプラン（2）既存顧客への特典（3）不満や不安を取り除くコミュニケーション（4）価格改定の時期を選ぶ（5）サービスの向上（6）フィードバックの受け入れ、で失客を防ぎましょう。

美容室は値上げをすることで、お店のコンセプトやターゲットに見合わない顧客が失客しても美容室の値上げは失敗ではありません。むしろ、戦略的に美容室を改善する正当な理由になり、失敗ではなく成長になっていきます。

今日は長年の美容室の経験や5回以上の値上げをして、失敗も成功もした経験をシェアしていきたいと思います。参考にしてくださいね。

美容業専門コンサルタントとして閉店ラッシュについてテレビ朝日で解説
⇒テレ朝ワイドスクランブル取材。美容室倒産過去最多について解説。

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美容室の値上げで失客を防ぐ6つの万全対策

美容室の値上げを実施する際に、失客を最小限に抑えるための対策を検討することが重要ですよ。私が今まで5回以上の値上げをした結果、失敗から学んだことをシェアしますね＾＾

美容室の値上げで失客を防ぐ6つの万全対策は、（1）カスタマイズされたプラン（2）既存顧客への特典（3）不満や不安を取り除くコミュニケーション（4）価格改定の時期を選ぶ（5）サービスの向上（6）フィードバックの受け入れ、です。

（1）カスタマイズされたプラン

美容室で値上げを実施する際、顧客を分け、異なる料金プランを提供することを検討しましょう。例えば、サロンを定期的に利用する顧客（ロイヤルカスタマー）には特別な割引を提供するなど、顧客に合わせた柔軟性を持つことが大切ですよ。

低単価の顧客層から高単価の顧客層になった、お客様の声はこちら
⇒「ロイヤルカスタマー増、高単価な美容室になった！」お客様の声

（2）既存顧客への特典

値上げによる失客を防ぐために、既存の常連顧客に特典を提供すると効果的ですよ。割引、無料の追加サービス、プレゼント、リファラルプログラムなど、既存顧客を感謝する方法を考えましょう。

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⇒インスタの特典で美容室やサロンに集客するコツ。手順つき解説。

美容室のvip客が失客を防ぐはこちら
⇒美容室のVIP客が失客する原因は？対策3つの具体例で未然に防ごう。

（3）不満や不安を取り除くコミュニケーション

日頃からお客様の不満や不安を取り除くために、お客様とのコミュニケーションを大切にし、値上げの理由や変更点をオープンにし、質問や懸念に迅速に対応し、不安を取り除きましょう。

失客しない値上げの伝え方はこちら
⇒口頭で伝える上手な告知のやり方は？サロンの値上げの告知方法。

美容室のニュースレターの書き方はこちら
⇒美容院のニュースレターは失客を防ぐ。最強リピート法伝授！

（4）価格改定の時期を選ぶ

美容室は値上げを行うタイミングも重要ですよ。できるだけ経済的に安定している時期を選び、消費税の便乗値上げや物価高の便乗値上げは敏感になっていますので、突然の価格の改定を避けましょう。

値上げの準備に関してこちらの記事を参考に。
⇒サロンの値上げに関する準備の手順。成功するポイント解説。

（3）サービスの向上

美容室は価格改定や値上げと同時に、サービスの質を向上させることで、顧客に付加価値を提供することができますよ。値段は上がったのに、質が悪いままだと客離れします。

高品質の美容施術やカスタマーサービスは、価格に対する満足度を高めることができますが、基本的な「お客様に心から喜んでもらう」という点をもう一度見直してみましょう。

関西美容専門学校で講演・登壇についてはこちら
⇒関西美容専門学校で講演「美容室の接客マニュアル・美容師の接客」登壇しました。

美容室の最高の迎え方はこちら
⇒美容室の接客でまた来たい！は最高の迎え方で再来率アップする。

（4）お客様の声とフィードバック

美容院の値上げ後も顧客のフィードバックを積極的に受け入れ、改善点を迅速に対応しましょう。お客様の声を尊重することは長期的な顧客関係の維持に役立ちます。

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美容室のお客様アンケートはこちら
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美容室の値上げのタイミングは？

美容室の値上げは失客を防いで価格改定したいですよね。美容院の値上げでは失客を最小限度に抑えながら、ベストなタイミングでやっていきたいものです。

美容室の値上げのタイミングは、消費税などのタイミングや、材料費の高騰でやむを得ない場合、顧客層を変えブランディングする時、指名料などでしょうか。

美容院の値上げでお客様の反応が敏感で、客離れが大きかったタイミングは消費税アップした時です。この時は社会全体が消費税アップに敏感になっていましたね。

美容室の値上げの失敗や値上げのタイミングについてはこちら
⇒美容室の値上げ失敗？値上げのタイミングと失客しないポイント3つ。

2022年 生活衛生の販売価格の動向

 

引用元：日本政策金融公庫

 

この消費税の値上げの時は、（1）消費税分を上乗せする、（2）料金を据え置きする、（3）消費税分を技術料から差し引く、という美容室が多かったですね

値上げの告知しついて詳しく書きました。参考に読んでみてくださいね。
⇒料金改定のお知らせ 美容室 書き方と値上げで失敗しない例文。

消費税増税用の改定価格のシンプルな例文を書きましたので参考に。
⇒消費税増税による料金改正のお知らせ美容室。改定価格の例文。

美容室の値上げで失客する理由

美容室の失客を最小限に抑えるためには、値上げの決定を慎重に検討することが大切になってきます。美容室の値上げで失客を心配する私のクライアントさんも多くいますよ。お客様に納得した形で値上げをしたいというのが本音だと思います。

美容院の値上げで客離れするのは急な値上げ感です。急な値上げ感を払拭するには、美容室の値上げの理由やサービスの向上について、お客様に理解してもらう努力をしましょう。

美容室の値上げで失客する理由は、（1）物価高や値上げラッシュ（2）価値との不一致で客離れ（3）競合他社との比較（4）常連客の不満です。

美容師が4回目に失客しやすい原因について詳しく書きました
⇒美容師に多い4回目に失客する法則とは？永久指名される仕掛け。

常連客の失客
⇒美容師が常連を失客した原因は？失客率を改善する具体的方法。

（1）物価高や値上げラッシュ

美容室の値上げは、既存の顧客にとって経済的負担が増えることになりますよね。昨今の値上げラッシュで食品や日用品、石油価格やエネルギー価格の上昇が続いていますから、敏感に反応するでしょう。ほとんどは15〜20％の値上げで買い控えが続いています。

美容室の値上げは、美容院を利用する頻度を減少させるか、別の低価格の美容室を検討するきっかけにもなるでしょう。

美容室の値上げラッシュはこちら
⇒値上げラッシュはなぜ？美容業「据え置き82％」客離れが怖いと足踏み。

（2）価値との不一致で客離れ

美容室の料金が上がった時、お客様は技術やサービスとその価格とのバランスを見直すでしょう。お客様は提供される価値に見合うと感じない場合は、客離れしますよ。

美容師の良い会話術についてはこちら
⇒美容師の良い会話術は話す前から始まっている！心を配る会話とは？

売れる美容師のカウンセリング方法はこちら
⇒売れる美容師のカウンセリングとは？指名される美容師はここが違う！

（3）競合店との比較

厚生労働省

 

引用元：厚生労働省

 

周囲に競合する美容室がある場合は、値上げをすると、顧客が競合美容室に変える可能性は高まりますよ。美容院を変えるきっかけは、単純で、どんなに長く常連だったとしてもあっけなく、美容室を変えます。

リピートアップの解決策
⇒美容室に常連が来なくなる平均は6年。4年目が分岐点の解決策。

（4）常連客の不満で失客

お客様が値上げに対する不満や不信感が高まると、美容室への信頼感が低下する可能性があります。信頼感の低下は、長期的な悪影響をもたらすでしょう。

失客を防ぐ方法
⇒美容師に多い4回目に失客する法則とは？永久指名される仕掛け。

失客を戻すdmの具体例はこちら
⇒美容師が失客を戻すdmは4つのポイントで80％はリピートする！

美容室の値上げで失客が正解の理由とは

美容室の値上げが失客するとわかっていても、その決定が正しい場合がありますよ。値上げをすることで、お店のコンセプトやターゲットに見合わない顧客が失客しても美容室の値上げは失敗ではありません。むしろ、戦略的に美容室を改善する正当な理由になり、失敗ではなく成長になっていきます。

美容室の値上げで失客が正解の理由は（1）コスト上昇（2）技術やサービス品質の向上（3）競争力の維持（4）看板メニューやエキスパートサービス（5）持続可能性と成長、です。

一つ一つ見てみましょう。

美容室の喜ばれるおもてなしはこちら
⇒美容室のおもてなしで嬉しかった心に残る感動。おもてなしの心得と具体例

（1）コストの上昇

原材料や設備のコストが上昇し、それに対応するために価格を引き上げる必要がある場合は値上げの正当な理由になりますね。インフレーションや人件費コストの上昇など、外部要因によってコストが増加した場合、値上げは経済的に正当化されることがあります。

美容室の値上げラッシュはこちら
⇒値上げラッシュはなぜ？美容業「据え置き82％」客離れが怖いと足踏み。

（2）技術やサービス品質の向上

美容室のサービス品質や美容師の技術が向上し、お客様により高品質な体験が提供される場合は正当な理由になるでしょう。美容室で新しい設備、新しい技術や施術、または高品質な製品の導入に伴う値上げは、お客様により価値を提供することに繋がります。

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（3）競争力の維持

美容室が競争力を維持し、存続するためには、適正な価格設定が必要な時がありますよ。競合他社が同様のサービスを提供し、価格競争が激化している場合、持続可能性を確保するための正当な措置となります。

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（4）看板メニューやエキスパートサービス

美容室が特定の看板メニューやエキスパートサービスを提供している場合、これらのサービスに対する料金を調整し、その価値を反映させる価格改定も良いでしょう。

あなたのお客様が特別なサービスや高度な技術を求める場合、それに見合った価格設定を行うことは合理的ですよ。

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（5）持続可能性と成長

美容室が長期的な持続可能性を追求し、成長を実現するためには、収益を増やす必要があります。例えば値上げによる利益は、施設の拡張、新しいサービスの導入、スタッフのトレーニング、またはビジネスの発展に必要な資金を確保する手段になります

さらにこの章の冒頭でも書きましたが、価格改定が美容室のブランディングのためであり、きて欲しくないお客様を選別しお店から離れてもらうことも必要になってきます。この場合の美容室の値上げによる失客は成功したと言えます。

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まとめ・・・美容室は値上げで失客が怖い？6つの万全な対策で失客を防ぐ！

いかがでしたか？美容室の値上げで失客する可能性はありますが、戦略的に行えば失客はむしろ成功と言えます。美容室の価格改定は正しい手順で行い、アフターフォローを十分にすることで、成功しますよ。

美容室の値上げのタイミング

• 消費税のタイミング
• 材料費の高騰
• 顧客層を変えブランディング
• 指名料

美容室の値上げで失客する理由

（1）物価高や値上げラッシュ

（2）価値との不一致で客離れ

（3）競合他社との比較

（4）常連客の不満

美容室の値上げで失客を防ぐ6つの万全対策

（1）カスタマイズされたプラン

（2）既存顧客への特典

（3）不満や不安を取り除くコミュニケーション

（4）価格改定の時期を選ぶ

（5）サービスの向上

（6）フィードバックの受け入れ